2013年7月19日金曜日

米国・労働省職業安全衛生局にみる熱中症予防キャンペーン 「熱順応」重視、教育・相互監視重視 ・・・ 日本では軽視されてるのでは?

厚生労働省・熱中症

~皆さまに取り組んでいただきたいこと~
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000335ag.html

おそらくこれが源だろう、「水分補給」と「暑さを避けること」ばかり述べている。そして、マスメディア発の情報では、バランスを超えた水分摂取や塩分摂取主張が気になる。


だれが大元作ったのか知らないが、日本で一番指導的役割を果たさなければならない行政機関なのに、知識アップデートなしのいい加減な啓発キャンペーンだと思う。「相互監視」に関しては書かれているが・・・

OSHAが戸外労働者への熱中症予防キャンペーンを行った。そして、アスリート向けのガイドラインも参考にすると、「熱順応」「体重などをモニターとする適切な水分摂取」がめについた。戸外労働者に関しては、ポイントを踏まえた「教育」「相互監視」で、戸外労働者など熱関連労働に関しては、雇用者責任を具体的に指導すべきだろう。


米国・労働省職業安全衛生局:OSHA

戸外労働者熱中症予防キャンペーン


How can heat illness be prevented?


雇用者は、職場で、猛暑から安全性を守るよう配慮する。
雇用者は労働者に対して、水、安静、日陰を供給しなければならない。
労働負荷は徐々に増加し、新規労働者や熱い環境での労働耐性(順応)を1週間以上有さない労働者では、より頻回に休憩を与えるべき。
熱中症症状・予防について教育すべき。
雇用者は、また、職場トレーニングに熱中症予防のステップを加え、プランと緊急時何をすべきかのステップを加えるべき。

迅速な行動で生命を守ることができる。


OSHAから労働者への助言のキーピースは以下のごとく
のどが渇いて無くても15分ごとに飲水を
クールダウンのため、日陰で休む
防止をかぶり、薄い色の着衣を
熱中症の徴候を学び、緊急時何をすべきかを学べ
労働者仲間を常に監視


National Athletic Trainer's Association 熱中症


プレシーズン熱順応

コンセンサスステートメント
・外的要因
・一般的リスク軽減
・水分摂取
喪失した水分量を補充しなけりゃ、脱水になる。軽度脱水(体重減少:BWL 2%未満)は不可避で、アスリートは常に水分補給し続けることできないためである。体重減少 BWL 2%から、パフォーマンス・体温調節機能が始まる。適切な水分摂取は水分と電解質の補充だが、個別ニーズによる。水分摂取は水分喪失とほぼ同等にすべき。アスリートは、水分要求量を個別的に確立・モニターし、適切な水分状態にするよう行動を修正する。長時間必要量を超える水分摂取は危険である→運動誘発性低ナトリウム血症 
・認識・発見
口腔感想、口渇、いらいら、不快感・頭痛・無力感・めまい・筋痙攣・悪寒・嘔吐・吐き気・頭頸部熱感・過剰疲労・パフォーマンス低下
・治療
・プレー続行判断
・労作性熱射病:exertional heat stroke
・熱疲労:heat exhaution
・熱痙攣:heat cramp
・運動性低ナトリウム血症:exertional hyponatremia


発汗速度とナトリウム喪失

Sweat rate and sodium loss during work in the heat
Journal of Occupational Medicine and Toxicology 2008, 3:4 
高温下労働でのナトリウム喪失研究で、夏(順応環境下)と冬(非順応環境下)の比較
発汗速度は夏場の方が高く、ナトリウム濃度は低い
夏場は2日目はナトリウム濃度低下するが、冬場は低下しない。
2日目のナトリウム濃度低下は順応性を示す。

逆に言えば、順応性できてるひとも、順応性のない人も同様に塩をとれば、それぞれ弊害を生じる可能性がある。


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