2013年6月17日月曜日

慢性疼痛・オピオイド誘発性アンドロジェン欠乏(PIAID):アンドロジェン補充により客観的反応は改善、自覚症状改善不明

 ENDO2013 開催中とのことで・・・

慢性疼痛・オピオイド誘発アンドロジェン欠乏男性で、テストステロン補充療法である程度の効果とのおと
テストステロン14週間治療では自覚(Brief Pain Inventory)上影響与えない()が、疼痛刺激による客観的反応性では有意改善。

機械的・圧刺激・慣例刺激でのQuantitative Sensory Testingを用いた客観的検査で評価し、群間差を認めた。

Basaria S, et al. "Effects of testosterone replacement on pain perception, pain tolerance, and quality of life in men with opioid-induced androgen deficiency: A randomized trial" ENDO 2013; Abstract LB-FP-6.
参照:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ENDO/39873


オピオイド使用広汎化に伴う懸念に、”オピオイド誘発
性痛覚過敏(opioid induced hyperalgesia:OIH)、ホルモン系の異常、免疫系の異
常”が知られている。

 ホルモン系では、少なくとも生殖腺ホルモン、副腎性アンドロゲン、成長ホルモン、コルチゾールへの影響が確認されている。特に、性ホルモンの減少による性欲減少、生理周期異常、筋肉量減少、骨粗鬆症、抑うつ、易疲労感などは、深刻な問題になる場合もある。:参考 http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/files/anesth/book/13/4.pdf?1368417813

Opioid-induced androgen deficiency (OPIAID)
Pain Physician 2012;15;ES145-ES156. Opioid-Induced Androgen Deficiency (OPIAD) Narrative Review
ゴナドトロピン(黄体形成ホルモン、黄体化ホルモン)低濃度により性ホルモン産生阻害し、リビドーの減少、ED、疲労、hot flash、うつを生じやすくなる。頭部・皮膚発毛障害、貧血、筋肉量減少、体重増加、骨減少、骨粗鬆症と関連。男女とも不妊の関連性。


 重症COPDの存在を知らずに、オピオイド使用される場合もあるのではないかと別の危惧ももつ

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