2013年6月5日水曜日

【米国】中年男性向きテストステロン処方乱発:ベネフィット・基準曖昧な中・・・ 疲労だけで処方も・・・

男性ホルモンであるテストステロンの補充療法の関して、日本でも、”男性更年期障害”などと 一方的に喧伝している人たちがいる。日本医師会学会誌はその軽薄さは非難されるべきである。
一方、診断基準・有益性に関しては見解がまとまってないが、有害性に関して様々な危惧が存在する

血中総テストステロン低値の特異性は低い・・・ いいかげんな基準で“男性更年期”を拡大解釈するな! 2012/04/13
男性更年期診断の厳格化によりその疾病はわずか2%となる ・・・ 疾患存在への疑問 2010年 06月 17日

疾患概念を拡大することにより利益を得る人たちが、非対称性情報を垂れ流している状況にあると私は考えている。


JAMA Internal Medicineの速報版にて、中年向けテストステロン米国内処方量増加の報告がなされている。
医療保険会社の追跡調査で、2001年 0.81%から、3%近くと、3倍以上処方が増えている状況。さらに拍車かがかかっている。DTCマーケッティングなどと、臨床専門家の一方的
処方の半数が、hypogonadismという診断され、勃起障害・性機能障害理由の処方は、全処方の40%であった。そして、3分の1は単に疲労という理由だけで処方。

Trends in Androgen Prescribing in the United States, 2001 to 2011
Jacques Baillargeon, et. al.


Promoting “Low T”A Medical Writer's Perspective
Stephen R. Braun, BA
JAMA Intern Med. 2013;():1-4. doi:10.1001/jamainternmed.2013.6892.

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