2012年7月25日水曜日

マインドフルネスベースストレス軽減トレーニング:老人の孤独さ改善し、炎症惹起軽減効果も?

以下の報告などからインスパイアされ、マインドフルネス瞑想に関心があり、関連書籍数冊手に入れて読み始めている。
 
瞑想訓練、運動は急性上気道感染予防効果あり  2012年7月12日


マインドフルネス・グループ介入:関節リウマチ ・・  精神的苦痛・疲労軽減 2011年 12月 20

 さらに、興味を引く報告が・・・

孤独老人は炎症惹起性遺伝子発現促進、合併症・死亡率増加につながる。
行動療法的治療により孤独さを軽減し、その健康リスクを軽減できるという報告があった。この研究では、 8-week Mindfulness-Based Stress Reduction (MBSR) program ( Wait-List control group対比) で検討。


Mindfulness-Based Stress Reduction Training Reduces Loneliness and Pro-Inflammatory Gene Expression in Older Adults: A Small Randomized Controlled Trial
J. David Creswell et. al.
Brain, Behavior, and ImmunityAvailable online 20 July 2012
研究予測通り、mixed effect linear modelにより、MBSRプログラムにより孤独さ軽減し、対照群ではやや増加(treatment condition ×time interaction: F(1,35)=7.86, p=.008)
さらに、ベースラインでは、孤独さと炎症惹起性NF-κB関連遺伝子のupregulationあり、MBSRではdownregulationあり。

最後に、MBSRによるCRP減少傾向あり(treatment condition ×time interaction: (F(1,33)=3.39, p=.075)



解説:http://www.cmu.edu/news/stories/archives/2012/july/july24_meditationstudy.html





日本の老年医学・老年精神医学って、"loneliness"へ正面からむきあってるのか、気になると共に、結婚してても、家族がいても、老年特有の孤独ってのがあると思う。

高齢者への心理的介入ってのは真正面から取り組む問題なのだろう・・・NF-κB発現だけでものを言っていいのかはわからないけど。

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note