2012年7月4日水曜日

LDL直接法は臨床の場から消滅されるべき(私見):動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012年版

動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012年版を手に入れた 製薬会社のパンフがわかりやすいので、塩野義製薬からいただいたパンフの一部を提示する。



non HDL-Cのところを拡大!




p11
non HDL-Cについても言及する....高トリグリセライド血症(高TG血症)の場合にはFriedewald式で計算するLDL-Cであって直接法のLDL-Cあっても、その制度に問題があり、診断基準としてnon HDL-Cが有効であるという報告が相次いでいる。...LDL-Cで判断出来る場合はもちろんLDL-Cが重要であるが、二次的判断基準として non HDL-Cがあることを認識していただきたい。

なお、LDL-Cの測定法であるが、...多くの施設で直接法での測定が行われていることから、直接法についても可としてきた。しかし、直接法の測定キットが複数有りキット間に不一致があることや、TGが高値を示す場合には同一キットにおいても標準値との解離がみとめられること、さらにはその解離の様態が一定で無いなどの問題が中村やMillerらにより報告され、決してFriedewald式によるLDLーCをうわまわるものではないと判断された。したがって、本ガイドラインでは、一般の臨床においては原則としてFriedewald式によるLDL-Cを用いることとした。



日本では、臨床の場に、LDL直接測定法汚染進行している。検査センターなどの提示するプリセット項目は、LDL直接測定法がデフォルトとなっていて驚く。

特定健診・健康診断による悪影響と私は考えている。汚染の主犯は、厚労省くそ役人・背後のあほ医療関係者ども・・・


特定健診で、LDL直接法が使われていることを前から疑念に、HbA1cの取り扱いと同様、エビデンスを無視する厚労省と関連する学術のおえらいさんたちの屑ぶりにあきれつづけてきた。

 保険者検診・保健指導検討会:垣間見える低レベルな議論 2011年 07月 11日 


今回のガイドラインでも、LDL直接測定法ではなく、換算式の方が、臨床の主役であるべきというまっとうな推奨

本来は、検診の段階でも同一基準であるべきなのだが、くそ役人と周辺のおえらいさんにより、基準がひん曲げられている・・・この国のみにくい行政の縮図・・・・

検診行政にかかわるくそ役人どもおよびそれに加担する専門家たちに、誤りをみとめる柔軟性なく、科学的エビデンスを無視し続ける頑固さだけがめだつ。この連中がいなくならない限り、日本には、臨床的アウトカムを目的とした検診など行われることは未来永劫ないだろう。


「私たちは大金をつかってLDL直接測定キットを導入した、それに計算が面倒だ」という理由で反対するご意見 → http://bsacsb.files.wordpress.com/2010/11/e68a84e98cb2-e383afe383bce382afe382b7e383a7e38383e38397efbc91-efbc911.pdf


なんのための検診? 被験者のアウトカムの改善を願う検診のはずが・・・ 訳の分からない理由で、LDL直接測定法の延命が続いている現状。



耐糖能異常は、文字通りIGTで良いのだろうか? 失念してるかもしれないが、IGT / IFGの記載はなかった。




なぜ LDL直接測定法が、むずかしいのだろうか?

LDL コ レステロールとは? その測定法の問題点と解決策は?
http://www.kenkoukagaku.jp/previous/cdc/intro13.pdf

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