2012年3月21日水曜日

低用量放射線CT肺がん検診:stage shift認めず、死亡率減少も認めない

デンマークにおける低放射線量によるCT検診研究結果

有効性の間接的指標と見なしている、"stage shift"も認めず、死亡率減少も認めない。


CT screening for lung cancer brings forward early disease. The randomised Danish Lung Cancer Screening Trial: status after five annual screening rounds with low-dose CT
Zaigham Saghir, et. al.
Thorax 2012;67:296-301 doi:10.1136/thoraxjnl-2011-200736 



5万名を越える対象者数の、National Lung Screening Trial (NLST) では、25%が検診異常としてひっかかり、偽陽性95%にもなる
 
低用量CT喫煙者肺癌検診は通常のレントゲン検診に比べ死亡率を減少させるが・・・  2011年 06月 30日
http://intmed.exblog.jp/12996059/

こういう現状なのに、検診至上主義者たちは、多額の税金注入、偽陽性で引っかかるほんとは病気でない人たちの金銭や貴重な時間を奪い、不安を与えることを無視している。
 
overdiagnosisの弊害を無視する、非功利主義者たちが、行政や政治家にいる以上は、この弊害は続くのだろう・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note